ケガの応急処置のポイント

文責:院長 柔道整復師 河合 隆智

最終更新日:2024年01月12日

1 できるだけ早く行う

 転倒や打撲などのケガをした際には、できるだけ早い段階で応急処置を行うことが大切です。

 早くから応急処置をすることによって腫れや内出血を抑えることができ、その後の回復の助けになります。

2 適切な方法で行う

 応急処置は、間違った方法で行ってしまうとかえってケガを悪化させてしまうおそれもありますので、注意が必要です。

 捻挫や打撲など、多くのケガにおいては、RICE処置が一般的な応急処置となります。

 これは、Rest(安静)、Ice(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)の頭文字をとったものです。

⑴ Rest(安静)

 ケガをした部分をできるだけ動かさないようにします。

 動かす事で、筋肉についた傷が大きくなったり、腫れが酷くなったりするおそれがあるためです。

 このとき、痛みがある部位はもちろん、違和感がある部位、ケガをしているおそれがある部位についても、念のため安静にしておくことがおすすめです。

 例えば、転倒をしたときに床に手をついていたような場合、膝を痛めるほかに手首も痛めているおそれがあります。

 

⑵ Ice(冷却)

 腫れを抑えるために、冷却することが大切です。

 このとき、湿布を使用する方もいらっしゃるかもしれませんが、湿布はひんやりとした感覚を得られるものの、実際の冷却の効果についてはあまりないため、氷でしっかりと冷やすようにしてください。

 また、冷やしすぎると凍傷の恐れも出てきますので、状態を見ながら適度な時間で行うことが大切です。

 

⑶ Compression(圧迫)

 ケガをした部分を包帯で固定することで、腫れを抑えたり、無意識のうちに動かしてしまうことを防いだりします。

 きつく圧迫しすぎるとかえって悪影響があるおそれがありますので、固定した部位にしびれや変色がないか等にはご注意ください。

 

⑷ Elevation(挙上)

 ケガをした部位を心臓よりも上の位置に挙げておくことで、血流を抑えることができ、腫れにくくなります。

3 適切に行うためにも接骨院へ

 RICE処置について簡単にご説明しましたが、実際にご自身やご家族などがケガをされた場合、パニックになってしまい、適切に対応できないことも多いかと思います。

 またアイシングや圧迫などは、やりすぎてしまうことでケガが悪化する恐れもあることから、「どこまでやっていいのだろうか」とご不安に思われることもあるかもしれません。

 ケガの状態によって細かい対応方法も異なってきますので、ケガをされた場合はできるだけ早く接骨院にご相談いただくことをおすすめします。

 当院ではケガの応急処置についても対応しており、平日の22時まで受付をしていますので、緊急時でもお越しいただきやすいかと思います。

 ケガでお困りの際には、どうぞお気軽にご相談ください。

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